ナルク UK 活動報告

2017 年 6 月 17 日、
31 名の参加により
NALC UK の年次総会
が開催された。日本出
張の為欠席の佐野圭作
代表に代わり、竹中副
代表が挨拶。NALC の
時間預託ボランティア活動、スイス(2002 年)、
アメリカ(2005 年)、英国(2013 年)、オラン
ダ(2016 年)、デンマーク(設立準備開始)と、
海外拠点が続々と設立され、日本国内だけでなく海
外でも着実に発展している状況が紹介された。続い
て、コーディネーター・チームにより、福祉部との
連携による見守りプロジェクト、健康維持目的のワ
ークショップ/セミナー、時間預託ポイント取得の
仕組み等の説明で総会を閉会。引き続き、在英 16
年のセコム英国社長竹澤稔氏より、日本初の民間警
備会社としてのセコム社のサービス内容の説明に続
き「安心・快適なシニアライフの為に – 安心して暮
らす為の防犯生活術」のテーマで、英国で暮らして
いく為に必要な防犯対策等の心得等をお話し頂いた。

基調講演要旨
「シニアの安全―安心して暮らすための防犯生活術」
 セコム社創設から今日までの歩み
1962 年に日本初の
民間警備会社として
設立。東京オリンピ
ックで警備会社のず
ばぬけたサービスが
広く認められた。現
在は、住宅警備から
高齢者の見守り介護・健康サービス、病院経営
まで、人々の生活を支えるサービスを幅広く提
供している。
 「安全に暮らすには」犯罪に巻き込まれないた
めのポイント
日本で振込詐欺が年間 1 万 3 千件を超えている。
海外居住者を狙うケースへの対策 ①事実確認
②家族や友人や警察に相談。英国では屋外設置
の ATM で現金引出中に狙われるケースが多い。
その防止策は ①銀行内設置の ATM 利用 ②
後ろから見られていないか確認 ③一度に高額
を引出さない ③後ろから話しかけられても無
視 ④引出した現金はさっさとしまう。
 バイク/自転車によるひったくり防止法 ①後ろ
に注意しながら歩く ②携帯電話の操作や音楽
を聞きながら歩かない ③鞄は車道と反対側に
持つ ④開口部が大きなトートバックを避ける
⑤歩道の建物側を歩く ⑥走りやすい靴を履く。

夜道を歩く際の注意 ①夜遅い帰宅時は一人歩
きを避ける ②人通りのあるところを選ぶ ③
逃げ場や助けを求められる場所を見つけておく
④防犯ブザーやホイッスルを持ち歩く ⑤
「Help」や「Fire」と叫ぶと注意を引きつける。
 屋内侵入の防止策:窃盗などの軽犯罪は英国で
は先進国中、最も多く発生(日本の 5 倍)して
いる。セキュリティーは「相対的なもの」であ
り、心理作戦として近所より少しでも防犯対策
が高くするのが効果的:①フロントドアの鍵は
二重よりは三重に ②窃盗犯にとって自動閉鎖
型の鍵はゼロに等しいのでカンヌキ型の鍵を追
加 ③ 窓はダブルグレージングやグリッド(格
子)等で防犯性を高める ④ 家周りは見通し良
く整理 ⑤CCTV を付ける ⑥はしごの屋外放
置は窃盗にとって絶好の足場提供 ⑦車庫の施
錠は厳重に(中の工具は最適の侵入具)⑧鳴る
だけのアラームでなく、警察や警備会社に通報
できるシステムを ⑨外から見える場所に貴重
品を置かない
 長期間留守の対策 ①タイマー付き電灯設置
②新聞/郵便物の回収やゴミ箱出しをご近所に
頼む ③留守電に長期旅行のメッセージを入れ
ない ④タクシー運転手に期間を明かさない
⑤旅行鞄の名札には自宅でなく旅行先の住所を
記入
 侵入窃盗の対策 ①金庫は床固定型を選ぶ ②
鍵/財布は寝室に ③目線より低い引き出しは
厳禁、高い場所に収納 ④侵入者にはチャレン
ジせず、音を立てず、鍵の閉まる部屋に家族で
こもって生命の危険を回避
 Q&A:セコムのホームセキュリティーやセコム
運営の介護施設等への質問が多かったことは有
意義なセミナーであったことの証。
 セコムのホームページと連絡先
日本語連絡先:020 8660 1360
メール:japandesk@secom.plc.uk
ホームページ:https://www.secom.co.jp
(Whitehouse 佐藤記)