二水会

● 4 月の報告●


日 時 :4 月 13 日 ( 水 ) 午後 8 時より

講 師 : フォガティ洋子様
演 題 : オペラハウスは楽しい

会 場:ZOOM スクリーン上 参加人数:60 名

オペラハウスって、どんなところなんだろう?興味津々でご講演 を聞きました。「みなさん中に入ったことがなくても、建物の 前は通ったことがあると思います。」講師のフォガティ洋子さん が最初に紹介されたのは、ロイヤルオペラハウスでした。建物 の写真を見ても、ぴんと来ませんでしたが、この原稿を書い ている今、グーグルマップで見てみると、コベントガーデン駅 近くのアップルストアがある、僕も知っている区画にある建物 とわかりました。今度近くに行く機会がある時には、建物の 中に入ってみようと思いました。 次は、イングリッシュナショナルオペラ(ENO)、ここでは英語 に翻訳したオペラが演じられるということでした。ここで上演 された「MIKADO」(ミカド)について、いわばオペレッタです と紹介されました。オペレッタって、何だろう?そんな疑問が 湧きましたが、ド素人を自認する僕は、「まだ質問するのは早 い」そう自分に言い聞かせました。このミカドというオペラは、 ちょうど一ヶ月ほど前に、永住権を取得するために受けなけれ ばならなかった、ライフ・イン・ザ・UK というテストに向けて 必死で勉強している時に、学習用のテキストの中に出てきたの で、「日本語なのかな?」と覚えていました。ミカドを作ったギ ルバートとサリバンというコンビはとても有名だとお話があり、 勉強したテキストの写真の顔が頭に浮かんできて、「知識」が 現実社会と結びついたような気がして嬉しく感じました。

講 演 は ロ ン ド ン を 離 れ 、 グ ラ イ ン( ド ) ボ ー ン へ 。 劇 場 を 所 有するオーナーの奥さんは、オペラ歌手としてきた時に見初め られたとか。ジュリアス・シーザーの劇で、クレオパトラ役で 歌う予定だったイギリス人の女性の代わり、出演したアメリカ 人だということでした。国を越えて代役が来るという話に、日 本でもそういうことはあるのだろうかと思い、オペラのビジネ スとしての「マーケット」とオペラ歌手の活躍の場所について、 興味を持ちました。 次はポール・ゲッティ邸の広大なウォームズリーパークの中に あるガーシントンオペラ。アメリカから来た石油王のポール・ ゲッティが、大きな邸宅の外に赤電話(公衆電話ボックス)を設置し、ゲストが電話したい時には自宅 の電話を使わせずに赤電話を使わせた エピソードはとても有名とご紹介いただ きました。イギリスとアメリカの「近さ」 について、改めて感じました。 グレンジパークオペラは、今イギリスで 一番新しいオペラハウス。でも、劇場の椅子は昔のロイヤルオペラハウスの椅子を買って持ってきた ものが使われている、という面白いお話がありました。また、 テレビクイズ番組ユニヴァーシティチャレンジの初代司会者バ ンバー・ガスコイン氏の叔母さんが所有していて、彼に遺贈し たんだそうです。ユニヴァーシティチャレンジに出演すること を夢みている僕は、グレンジパークオペラに行ってみなければ いけない気分に駆られました。 ワスフィ・カーニというインド系のヴァイオリニストの女性のお 話がありました。オックスフォード大学を出て、シティで 10 年 働いた後に、人生を後悔しないように好きだったオペラの世 界に入った人です。刑務所の中でオペラを行うことを始めたり、 大金を集めてぼろぼろだったグレンジフェスティバルを大改装 して、立派なオペラハウスにしたお話をご紹介いただきました。 最後に、ロンドンのホランドパークの紹介がありました。UK 国内の旅行もほとんどしたことのない僕にとっては、ロンドン の中にあり、また屋外に屋根の付いた開放感がある雰囲気の 写真を見て、初めてオペラに行くとしたら、ここかな、と思い ました。 質問の中で、韓国出身のオペラ歌手には素晴らしい人がいる、 日本人ではほぼいない、というお話があり、その理由としては 韓国ではキリスト教徒が多く、賛美歌を歌う機会が多いので、 そこからオペラ歌手になる人の才能が見出されるのではない か、というお話を興味深く聞きました。 オペラに限らず知らないことだらけだったため、刺激を受ける と同時に、これからもいろいろなことを吸収していかなければ いけないと思った 4 月の二水会でした。

(伊東ノリ)

● 5 月二水会のご案内●


日 時:5 月 11 日(水)午後 8 時より

演題:「山梨県」ってどんなところ?
講師:鈴木 康之様 参加

申し込み:https://forms.gle/iJYquvt5ScGifQ1Y9