二水会

● 3 月二水会の報告●

 

講師:平井元喜様

演題:「世界の心をつなぐ」 ∼五感・六感を呼び覚ませ!音楽と不思議な力∼

参加人数:55 名

 

不勉強でしたが、平井さんは英国日本人会の中でもご存知な 方が多いということが、講演の準備を進めるに従ってわかっ てきました。「来月は平井さんですね、楽しみにしてますよ」 という声を聞くにつれ、嬉しく思いました。講演当日には、音 楽現代という雑誌の方から連絡をいただき、原稿を書くため に平井さんに質問をしたいとのご依頼がありました。雑誌に も載るほど有名な方だと、これまたミーハーな発想とは思い つつ、そうに違いないと講演が始まるのをドキドキして迎えま した。(二水会を取材したいという依頼ではなくて、残念!) 最初に自己紹介をされたところで、私と同い年ということがわ かり、その後のお話全てを自分と置き換えて興味深く伺いま した。題名にもある通り、五感・六感についてのお話から始 まりました。 心で感じることが大切だと、星の王子様のお話 がありました。「心で見なくちゃ、物事はよく見えないって事さ。 肝心な事は目では見えないんだよ。」とてもいいセリフをご紹 介いただきました。 このストーリーが好きで、英語版を数年 前に買って今でも手元に置いている私は、もしかしたら自分は 音楽の心があるのかも知れない、となんだか少し嬉しくなり ました。今から音楽を学ぶ事は可能なんだろうか、とワクワ クしながら、その先のお話に聞き入りました。

音楽をいろいろな角度から見る話は、とても興味深く感じま した。自然・こどもと音楽との共通性は、なるほどと合点が いきました。自然との接点は、近所のオリンピックパークにジョ ギングに行く以外には、ほとんどない最近の生活を思わず振 り返りました。「ロジックは A から B に導くけれど、想像力は どこへでもあなたを導いてくれる」アインシュタインの言葉を 初めて聞き、ドキッとしました。 私が携わっている会計の仕事は、ロジカルシンキングが大切だ、という言われることが 多く、決められた事を、決められた形で行うことが求められ る場合が少なくないため、音楽とは遠ざかる生活を送ってい るんだなー、となんだか少し寂しくなりました。 音楽を学ぶ 事を断念しました。

忙しい=心を亡くすこ とで、音楽があると笑 顔がある、その通りだ なあと思いました。 東 京で仕事をしていた頃、 会社と自宅の往復の生 活が続き、最近笑った のはいつだろう、と思っ たことがあったのを思 い出しました(まあまあ、 頻繁に笑っていたと思 いますが)。音楽、文化 が人々の生活を豊かに するんだと再認識しま した。「早くお金持ちに なって、文化に貢献し たい!」そう思うと同時に、平井さんはそういう事を言ってい る訳ではないはずだと、即座に反省しました。

コロナウイルスに感染されたことや、入院されたことのお話 を伺いましたが、入院されていた病棟で起こった一人の患者 の騒動を治めたのが、誰かが吹いた口笛の曲だったというの は、映画のワンシーンを聞いているような印象的なお話でし た。言葉のロジックでは、その暴れる患者を宥める事はでき なかったのに、音楽ではその人の心に触ることができたんで すね。

音楽を通して世界各地でご活躍されている写真をたくさん拝 見し、また、その写真が鮮やかこの上なかったので、写真の 才能もお持ちなんだと察知しました。次回は写真と音楽の講 演で、また二水会にお招きできればと思います!(伊東)

 

● 5 月二水会のお知らせ●

 

日時:5 月 12 日 ( 水 ) 午後 8 時より

演題:「Brexit とコロナで英国はこれからどうなる」

講師:元産経新聞ロンドン支局長 木村正人様

参加費:無料

参加申し込み:下記のリンク先よりお申し込みください https://forms.gle/YvTWC1YULkx47Ldc8