同好会報告とお知らせ

映画同好会

３月の報告

『生きる』（1952年東宝製作／黒澤明監督作品／志村喬主演）上映報告

この作品を製作した動機を黒澤監督自ら次のように語っている。「時々考えるのですよねーー例えば僕自身がね、落ち着いてこのまま死ねるかな。どう考えても何か思い残ることがたくさんあってね、そう安らかには死ねないでしょう。生きてる上でこれだけのことはしたっていうものが何か人間なきゃね、とても死ねないんじゃないかなって、そんなこといろいろ考えていたわけですよね。死っていうものを予告された男が果たしてどうなるのかなと、そういう事を考えているうちああいう作品ができちゃったんですがね」「病院で『なんでもありません、何食べてもいいし何しても結構です』って言われたら一番危ないんだよね（笑）」黒澤作品の中でも、ヒューマニズムが頂点に達したと評価された名作で、その題名通り「生きる」という普遍的なテーマを描くと共に、お役所仕事に代表される官僚主義を痛烈に批判している。通夜の翌日。市役所では、通夜の席で主人公渡辺課長をたたえていた同僚たちが新しい課長の下、相変わらずの「お役所仕事」を続けている。しかし、渡邉課長の創った新しい公園は、子供達の笑い声で溢れていた、劇中で志村喬演じる主人公が「ゴンドラの唄」（吉井勇作詞、中山晋平作曲）を口ずさみながらブランコをこぐシーンは、名場面としてよく知られている。第４回ベルリン国際映画祭でベルリン市政府特別賞を受賞した。第26回キネマ旬報ベスト・テン第一位。昭和27年度芸術祭賞受賞。（文責：渡邉道英）

4月のお知らせ

映画同好会『男はつらいよ 望郷篇』

寅さんシリーズの5作目。長山藍子がマドンナとして演じたがあまりの人気にシリーズは延長されることになった。山田洋次監督による昭和45年の作品。

日時：4月16日(第3火曜日）13:00～16:00

会場：Farm Street Church 別館

所在地：114 Mount Street, London W1K 3AH

行き方：地下鉄　Bond Street 駅 または Green Park 駅から徒歩

参加費：場所代 ￡4、JA非会員￡5

申込締切日：4月14日

備考：要申し込み（いつもと違いますので、ご注意ください）

h.nabeshima@btinternet.com 鍋島 へ

問い合わせは 渡邊 07783426113 加藤ウォーバーグ 07944030150　まで

地下鉄散策スケッチ

3月13日  Northern　Line最南端のMorden駅に集合した。近所に住むFさんの下調べのおかげで歩いて10分程の所にあるMorden Hall Parkに向かった。今あちらこちらで見かけるWild cherryと思われる満開の桜をここでも多く見かけた。花が多くなり、日も長くなり、すっかり春めいてきた今日この頃だ。公園の中を川が流れていて昔懐かしい水車小屋があった、岸辺の木々の芽は膨らみ、水仙の花が咲き乱れ春の景色になっていた。

通りに出ると白蓮も花盛り、街がいっぺんに明るくなる。公園散策の後はお待ちかね、ランチ。

この界隈には韓国系の人達が多く住み、韓国レストランが多い、その中でも美味しくお手頃なお店にFさんお勧めの店に行った。一番人気は”ビビンパ”、アツアツご飯は最高！皆さんお腹イッパイでハッピーな1日でした。

次回は桜の花見に間に合うか？ケンジントンガーデンに出かける。