映画同好会の報告

10月17日pm1時〜上映作品『悪名十八番』(森一生監督)

今や世界の名作となった『座頭市』はじめ『悪名』『兵隊やくざ』各シリーズは当時。常に全国の映画館を一杯にしました。

今回上映した作品は”勝ちゃん”の絶頂期のもので、私も助監督として森組スタッフの一員でした。メインスタッフ、メインキャストの中で現在生きているのは女優安田道代と私の二人のみになりました。今東光原作の主人公村上朝吉を演じる役者『勝新太郎』が最も輝いている映画であり。個人的には大好きな作品です。

さて。『天才勝新太郎』と呼ばれて久しい銀幕スター勝新太郎さんが逝って今年で20年になります。忘れもしない東京築地本願寺で行われた葬儀に駆けつけた私ですが、築地市場で働く皆さんはじめ。全国各地から集まった庶民、熱狂的な映画ファンが何と一万5千人(NHK、TBS。フジTVなどTV報道)、殊に棺を乗せた葬蓮車を見送る時の模様は壮絶であり。ファンの温かい惜別の掛け声の連鎖でした、走馬灯の如く”勝ちゃん”の勇姿が浮かんでは消えていったことを思い出していました。中でも今回上映した『悪名十八番』のラストシーンが強烈に思い出されました。

次回は『ゴッドファーザー』です。物語とは別に映画手法。映像表現の真実などコッポラ監督

を世界的な名監督にしたモンタージュ理論を紐解いてみせます!乞うご期待!(文責渡辺道英)