紅葉会 (ZOOM)

●2021年3月 紅葉会報告●

 

3月の紅葉会は助産師として活躍されている西川直子さん、 おざわじゅんこさんが、日本と海外でのご経験をふまえて「産 まれること、生きること」をテーマに講演をしていただきまし た。日本と海外のお産についての医療システムの違い、支えあ い医療人権センター作成の「医者にかかる時の10箇条」など 説明いただきました。お産の時、妊婦の脳から大量に分泌さ れるオキシトシンは痛み、ストレス、自律神経調整などに働く 魔法のホルモンであること。赤ちゃん誕生直後のスキンシップ の大切さが母乳促進に働き、赤ちゃんの安心感、幸せ感に影 響するという事でした。オキシトシンが分泌される時とは、五 感に気持ち良い刺激を感じるときで、人間誰にでも発生する ホルモンなのだそうです。日々の暮らしを望むように過ごす事 でオキシトシン効果が顕れ、周りにいる人との交流が更に深 まる。こういうことから、自分の人生における大切なイベントや 人生の最期への希望の過ごし方を大切な人たちに伝えておく ことは大切で、相互が楽になり信頼関係も更に深まる、とのこ とでした。

 

お産で始まる新しい命、その命をどう生きて、どう終えるか、と もすれば重くなりがちなテーマを溢れるユーモアの掛け合い で楽しくお話しくださいました。その後、小部屋のグループで 各自の経験や考えを話し合いました。

 

 

●5月紅葉会のご案内●

 

日時:2021年5月27日 (木) 午後1時(12時45分より入場可)

参加費:無料

講演テーマ:「脳をめぐる冒険」

講師:中村公一(なかむらこういち)博士

 

 

中村博士のプロフィール 1976年兵庫県生まれ。京都大学理学部卒業。2006年、京都大学大学 院医学研究科で神経解剖学的研究により医学博士号を取得。2009 年、ヒューマンフロンティアサイエンス長期フェローとしてオックスフ ォードへ留学し、電気生理学を学ぶ。2013年、京都大学大学院医学 研究科へ助教として赴任。2016年、ふたたびオックスフォード大学 へ博士研究員として戻り、現在に至る。趣味はクラシック音楽とテニ ス。http://www.mrcbndu.ox.ac.uk/people/dr-kouichi-c-nakamura