編集後記

11月は急激に冬に向かうためかJA内の活動も少なかったようです。会報の紙面に余裕がありますので、昨年の11月から1年ぶりに栄養士のマダムUに登場していただき、私たちの食生活に切り離せない【油の話】をしていただきます。

油はカロリーが高く摂りすぎは肥満に直結のイメージの悪い食品ですが、体の中で合成出来ない必須脂肪酸は食品から摂るべき大事な栄養素です。そこで油の種類を選ばないとただ無駄になります。では必須脂肪酸(オメガ3系、オメガ6系)とはどんな油でしょうか?
飽和脂肪酸(主に動物性脂肪)不飽和脂肪酸(主に植物性脂肪)に大きく分類され必須脂肪酸が含まれているのは主に不飽和脂肪ですが、ヘルシーそうな植物油はデメリットもあります。
コレステロールがゼロとか謳う健康油も登場して健康を謳った高級マーガリンも曲者で,高いお金を払う必要はありません。

必須脂肪酸のうちオメガ6系【リノール酸】(紅花油、大豆油、コーン油、ヒマワリ油)は安価で現代の食生活では油料理が多い食環境なので実は寧ろ減らしたい油です。オメガ6系とオメガ3系の理想的割合が2:1だからです。そこで積極的に摂りたいのがオメガ3系油【α-リノレン酸】でエゴマ油、シソ油、亜麻仁油と聞きなれないものばかりで、長期保存がきかず熱に弱く高価と嬉しくない条件ぞろいですが、オメガ3系をドレッシングとして使えばオメガ3のサプリメントよりも手軽です。オメガ6系の油を減らす為に、バターも少量使い、魚を積極的に食べるのが良いでしょう。

さてさて魚の油は何?
魚(主に青魚)に含まれる脂肪のDHAやEPAはオメガ3系です。脳の65%は脂肪できており、情報伝達を担う細胞膜にはオメガ3系脂肪酸が必須。

オリーブオイルは何?
オリーブオイルはオメガ9系【オレイン酸】が多くオメガ9系は体の中で合成されますのでオリーブオイル油が健康に必須な訳ではありませんがオメガ6系摂取を控える為と風味で人気です。

食べていけない油【トランスオイル】マーガリン、ファットスプレッド、ショート二ング等の加工油脂はトランス脂肪酸で体に害があります。ペーストリーや菓子パン等に多く使われています。