5月度映画同好会報告

2017年05月16日(第三火曜日)13:00
日ソ合作映画『小さな逃亡者』(1966年
12月24日公開)日本映画初の日ソ合作映画。
脚本はソビエト側からアンドレイ・ポチャロフとブ
ラビンスキー、日本側からは実力者小國英雄が参加
して執筆。監督にはソビエト側からエドアルド・ポ
チャロフ。日本側からはカンヌ映画祭グランプリ監
督として、世界に認知されていた衣笠貞之助が担当
した。1966年当時のソビエトの風景、国民的人
気の道化師ニクーリンさんが出演するなど見所一杯
の作品でした。
キャスト;稲吉千春(主人公ー川間健の役)、
宇野重吉、宇津井健、藤巻潤、安田道代、京マチ子
撮 影;宮川一夫、ピヨートル・カターエフ、ア
レクサンドル・ルイビン
音 楽;ボリス・カラミシェフ、エミン・ハチャ
トリアン
『東京〜モスクワへ、まだ見ぬ父を求めて一
万キロ!小さな子供の大きな冒険』これが、この
「日ソ合作映画」の惹句でありキャッチフレーズで
した。『父を訪ねて何百里』的映画作品が世界核国
で製作され、人気を博した時代でもありました。
代表作『地獄門』でカンヌ映画祭グランプリ
を獲得した、大映京都の衣笠貞之助監督は、宮川一
夫カメラマンのコンビはあまりにも有名ですが、ソ
ビエト映画陣の実力も凄い!さすがモンタージュ理
論を完成し、世界的に知られた「ゴーリキー撮影所」
の総合力を垣間見た思いがした。映画音楽の素晴ら
しも特筆すべきことでした。(文責渡辺)