Archive For The “福祉部” Category

福祉コラム

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福祉コラム

プラスチックの海 幼い頃「昔々、浦島は助けたカメに連れられて、、」と歌い、浦島太郎の童話を読んだ記憶のない日本人はまずいないだろう。古来、ウミガメは、人間と非常に身近な存在だった。残念なことに、近年、産卵できる砂浜の消失やプラスチックによる海洋汚染などで、他の海洋生物同様、生息が危ぶまれている。 ウミガメは、熱帯・亜熱帯の海洋を中心に生息する。日本でも、産卵地を守る活動が沖縄、九州、四国を中心に活発化している。ウミガメがプラスチックのゴミを、海藻やクラゲなどの餌と間違えて食べる事故が頻繁に報じられている。ユーチューブにアップされた、プラスチックフォークが刺さったウミガメの映像も被害の甚大さを物語っている。更に、海洋投棄された漁具や網に絡まって身動きできずに餓死するケースも世界中で報告されている。 北オーストラリアでは、2005年~2012年間におよそ9000超のゴーストネット(海洋投棄された網やロープ)が回収されており、これらに絡まって餓死するウミガメの数は年間14,600頭に上ると推定されている。カナリー諸島沿岸では、ウミガメの餓死の7割が人間活動に起因し、その25%は違法投棄された漁具に絡まったものという結果が発表されている。 孵化したウミガメの赤ちゃんが海に向かって移動する際に、散乱した漁具に絡まって身動きが取れなくなるケースも多い。プラスチックによる深刻な被害はウミガメに限らず、海洋生物すべてが受けている。 福島県沖は、寒流と暖流の交わる「潮目の海」と呼ばれ、豊かな漁場が形成される。そのため、ウミガメ産卵の北限といわれている。昔から浦島伝説の舞台と言われてきた所以である。浦島伝説を背景にしてか、2018年11月に「世界水族館会議」が同県いわき市で開かれるという。世界中の海洋学者や水族館関係者が集結し、「タイやヒラメが舞い踊る」かつての美しく豊かな海を取り戻し、未来の世代に残す有意義な話し合いをもつ。 こうした試みへの期待は極めて大きい。地球市民の一人一人が、プラスチック製品の不使用、不買などを実行し、プラスチックごみを最大限に減らすよう努力することが、かけがえのない美しい地球を守ることに貢献するはずである。「浦島太郎と竜宮城」をテーマにしたイベントに、世界の注目が高まって欲しいものである。

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支部懇親会のお知らせ

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支部懇親会のお知らせ

東支部からの報告 去る8月18日(土)に、今回もすっかりお馴染みとなったBlackfriarsにあるHare & Tortoiseにて昼食を共に致しました。 参加した19名はそれぞれ好みの食事を頂きながらお喋りに花を咲かせました。皆さんとの会話の中で、この懇親会を年に2回から3回に増やしたら良いというご希望がありました。気の早い私は即その場で11月10日とお知らせしました。ところが後でその日はLord Mayor’s Showの日と分かりバスなどのルート閉鎖などがあるので、日にちをその一週間前の11月3日(土)に変更させて頂くと共にこの場をお借りしてお詫び申し上げます【担当 田口春江】 西支部からの報告 今回は初参加の方を含む25名がいつものレストランに集い、美味しい和食で大変に盛り上がりました。新しい方たちの自己紹介や近状報告もあり、食後のコーヒー店でのお茶とお喋りも、皆、大いに楽しみました。意義のある会となって担当者は胸を撫でおろしました。(担当:山本郁子/竹内みどり) 参加者の感想 バラチラシがとても美味しかったです(ニコルズ三枝子) 食事はおいしくおしゃべりも楽しかったです(マック) 南支部からの報告 8月30日(木)にレストラン「海」で行われた懇親会は、ロンドンから30分の南に位置するにもかかわらず、23名もの参加者があり、大いに盛り上がりました。94歳のJA最年長、原三郎氏が元気なお姿を見せてくださり、全員が拍手で歓迎しました。二次会のカフェでも時間を忘れてお喋りに花が咲き、実のある交流の1日でした。次回は来年3月頃を予定しています。(担当:川西/小野)

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福祉部だより

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福祉部9月例会開催 9月5日、定例会場のファームストリート教会小会議室において、9名の参加者で「高齢者見守りプロジェクト」の報告を中心に例会が行われた。 東支部 80歳以上の高齢者が6名おられるが、重篤な闘病者や入院加療中の会員はいないのが幸い。M会員は、散歩、週一のボーリング、お孫さんと会うことが最高の寛ぎ。D会員は、多彩な食品を食べるよう工夫して、衰えを感じつつある体力を維持。I会員は、各支部開催の懇親会や地元の歩く会への参加など、積極的に外出する努力により体調を整えている。M会員は、眼科の手術を控え体調を崩さないよう注意、東支部懇親会や映画会への参加を楽しみにしている。90歳を迎えるF会員は、日常会話がほとんど英語で、ご近所の知人とのティータイムやプールでの水泳を楽しむ。紅葉会への参加を希望しており、途中までどなたかが迎えに来て欲しいと希望。92歳とは思えないほどお元気なT会員は、久しぶりに8月の東支部懇親会に参加。お好きな卓球を1年前に辞めた結果、体力の衰えを感じる。 西支部 西支部の見守りの対象はケアホーム入居中のM会員のみ。同会員は認知症が進行し、見舞者を認識できない様子だが、食欲は旺盛。施設入居中の非会員の支援を要請された。ご主人との交信を通して実情を把握し、入会後は西支部が見守りを担当。 南支部 転倒して骨折されたR会員だが、声は大変お元気。近くのお嬢さんがケアしてくださっている様子なので安心。H会員は、脳梗塞後、言語障害が残っているが、階段の上下運動などのリハビリを開始。94歳になるH会員、F会員、Y会員、F会員、Y夫妻など南支部在住の高齢者は特に問題なく安定した生活を送られている。 北支部 M会員は、各種の検査で病院通いの日々にしては大変お元気で、俳句会への参加や自宅での絵画制作などでリラックス。N会員もお元気で、担当者からの電話連絡を非常に喜ばれている。パーキンソン病を発症したP会員は、歩行障害が始まり、イベントへの参加がなくなったが、ご家族のケアが期待されるので安心。C会員は、脳梗塞の後遺症による言語障害があるため、電話による連絡は難しいが、ご家族のケアが期待できる。 12月8日に福祉部+ナルク合同忘年会がファームストリート教会で開催を決定。 ケアホーム設立準備委員会との合同会議が10月9日(火)12;00に予定。

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千羽鶴に平和への祈りを込めて 1945年8月6日午前8時15 、広島に原爆投下、14万人が死亡。8月9日午前11時02 、長崎に原爆投下、7万4千人が死亡。両市の被爆者総数は推定60万人。残虐で非道な戦争は、市民の生命と生活を跡形もなく奪い去ったのだった。 あの日から73年。今も核廃絶の動きは依然として鈍い。世界のリーダーたちによって核兵器が葬られることがないのなら、世界中の一般市民の強い願いとたゆまぬ行動力で葬るしかない。 ロンドン北部のビクトリア公園に、一本の桜の木が植えられている。それを囲む柵に「広島長崎被災者追悼記念」という碑銘が英文で刻まれている。今年も地元の英国人有志とJA有志、合わせて40名ほどが8月11日に参集した。公園の近くに住む飛田まゆみ、ミエ子姉妹が音頭をとり、半年かけて千羽鶴が準備された。それを桜の柵に下げ、オリジナルな祭壇が作られた。地元の参加者から「ワンダフル」と喝さいを浴びた。区長の参加もあり、黙祷、詩やエッセイの朗読、コーラスなどによる追悼式がしめやかに執り行われた。 全参加者の平和の祈りを、梅原司平作詞作曲の『折り鶴』に託してお伝えする。 生きていてよかった それを感じたくて 広島のまちから 私は歩いてきた 苦しみをことばに 悲しみをいかりに きずついたからだで ここまで歩いてきた この耳をふさいでも 聞こえる声がある この心閉ざしても あふれる愛がある はばたけ折り鶴 私からあなたへ はばたけ折り鶴 あなたから世界へ 生きていてよかった それをみつけたくて 長崎のまちから 私は歩いてきた この胸のいたみを うた声にたくして 焼けあとの下から ここまで歩いてきた この耳をふさいでも 聞こえる声がある この心閉ざしても あふれる愛がある はばたけ折り鶴 私からあなたへ はばたけ折り鶴 あなたから世界へ はばたけ折り鶴 私からあなたへ はばたけ折り鶴 あなたから世界へ

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福祉部活動報告 福祉部8月例会 8月15日にファームストリート教会小会議室にて10名の参加で開催。今回は、ご主人の認知症ケアで大変な苦労をされている、オブライエンさんの経験談を伺う機会を設定した。そのため、各支部担当者による「見守りプロジェクト」の報告は次の課題として持ち越された。 以下の問題について、参加した全員が「他人事でない」と真剣に受け止めた。質疑応答も充実した内容となり、オブライエンさんに全員が感謝した。 1. 認知症を疑うきっかけは何だったか 2. ご本人を専門医の受診にどのようにして同 させたか 3. 現役としての仕事とケアをどう両立させているか 4. 施設選びのポイントは何か 5. 相談者や窓口の検索法

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訃報

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訃報

かねてよりケアホームで療養中だったハリス春子会員が、6月27日に多臓器不全による心筋梗塞のため、享年88歳にてご逝去されました。ご葬儀は7月13日に近親者のみで執り行われました。ご冥福をお祈りしつつ謹んでお知らせ申し上げます。 福祉部一同 

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危ない正常性バイアス 西日本豪雨は、平成最悪の被害規模となった。7月14日現在の死者・行方不明者数は16府県で200人を超え、捜索は今も続いている。広島、岡山、愛媛3県の72時間の雨量合計が観測史上最高を記録。今なお断水が続く地域も多く、他のライフラインの復旧も遅れていることに加え、40度近い猛暑に喘いでいる被災地の窮状が報じられている。 避難指示が出た岡山県倉敷市では、堤防が決壊した。「死んだら元も子もない。早く非難を。」と必死に説得する長男に抵抗し、家財を2階に運ぶ父親の姿がYouTubeで放映された。「我が家は海抜12メートルにある。浸水するはずがない。」と頑として応じない父親だっだが、結局、胸まで水が押し寄せ、避難する羽目になった。逃げ遅れの危険をはらんだこの父親の行動は、社会心理学、災害心理学の「正常性バイアス」の典型例を示している。人間は、変化や予期しない事態に直面した際、「ありえない」「自分だけは大丈夫」という先入観や偏見(バイアス)が働くという。 「正常性バイアス」が度を越すと、一刻も早く避難すべき非常事態を正常の範囲内ととらえ、対応が遅れ、危険な状況に陥る。避難が必要となった人びとや避難を誘導・先導すべき人たちに正常性バイアスが働いたため、被害が拡大した例は数多い、と専門家は指摘している。 東日本大震災では「大地震の混乱ですぐに避難できなかった」「あれほど巨大な津波が来るとは想像できなかった」と考え、迅速な避難行動が取れなかった事実が判明している。緊急事態下で的確な行動を取れるか否かの明暗を分ける「正常性バイアス」がどれほど危険なものか、大災害の例から学習する必要があろう。TVなどで見ている場合は人は冷静に判断できるが、いざ災害に直面した場合、当事者は「正常性バイアス」が予想外のインパクトで行動が制限される。大災害に直面した際に迅速に行動できる人が驚くほど少ないことが過去の事例から明らかになっている。 突発的な災害や事故に遭遇した場合、大概の人間は「おびえて動けなかった」「非常ベルの音に凍りついた」と、状況をとっさに判断できず、茫然としてしまう。「落ち着いて行動する」ために有効なのが日頃の「訓練」を重ねること。非常事態に「正常性バイアス」に脳が支配されないような判断力を養っておく必要がありそうだ。 地震・台風・急流の川・豪雨豪雪などの厳しい気象条件を備えたふるさと日本に比べれば、英国は温和な気象条件だ。だが、テロや凶悪犯罪の異常事態発件数は多い。「自分だけは大丈夫」という根拠のない思い込みを捨て、冷静に行動できるよう、日頃から異常時の対応策を考えることが大切だろ。 被災地の一日も早い復興を祈念しつつ。(T)

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各支部懇親会のご案内

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各支部懇親会のご案内

東支部  一年のうちで最も素晴らしい時期ですが、皆様お元気でお過ごしでしょうか。東支部懇親会を下記の通り開催いたします。お気軽にご参加ください。 日時:8月18日(土)12時30分より 場所: Hare & Tortoise(Blackfriars支店) 90New Bridge Street, EC4V 6JJ  予算:£15~£20 メニューからお好きなものをお選びください。 担当者:田口晴恵  お申込:メールharue.t@hotmail.co.uk 電話 07840219028 南支部 日時   ; 8月30日(水)  12:30 ー 15:00 会場    ; レストラン海             30 York St., Twickenham, TW1 3LJ,  Tel : 020 8892 2976               最寄駅 :…

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福祉部だより

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福祉部活動報告 7月18日、福祉部例会が各支部の担当者、支部統括担当など7名の参加でファームストリート教会小会議室に於いて開催された。以下は議事録の抜粋: ✴例会の日程変更―これまでの第三水曜日は、会報記事の締切日と重なるため、9月以降、原則として第一水曜日に変更することで合意。 ✴見守りプロジェクトの各支部による報告: 東支部 (担当:ジョンソン会員)ハリス春子会員が6月27日にご逝去。M会員は、7月の映画同好会に参加を希望していたにも関わらず、体調不良で不参加。代わって紅葉会にジャパン祭り用品の寄付のため出席予定。D会員は、このところの異常な暑さに外出を控えている。ご子息宅近くに移転を計画していたが、長年住み慣れた自宅は買物にも便利だし、ご近所との親しいお付き合いが捨てがたく、移転を断念。F会員も続く酷暑を避けるため外出を控えている。聴力低下で大声かつ英語での会話となった。娘さんが週1回の頻度で買い物その他を手伝ってくれるため不自由は感じない。紅葉会出席を希望しており、担当者の付き添いを検討。T会員は、体力の衰えから卓球は控え、義歯の治療中。8月の東支部懇親会に参加を希望。M会員も酷暑のため外出を控えているが、散歩がてら買い物に出かける。RAF100年記念式典をロンドンまで見物にでかけるほど元気の様子。I会員は、地元主催の歩く会に所属、毎週参加し、先週はワイト島に出かけるほど意欲的。 西支部(担当:フィップス/シェイラ会員)ケアホーム入居中のM会員を3名で見舞う。顔色は良く肌に艶もあり元気そう。食欲旺盛なのは結構だが、見舞者とのコミュニケーションは殆どない。言語障害の感あり。家族による見舞いが無い模様で、施設での会話は稀。 南支部(担当:川西/小野/シェイラ会員)担当者の一人が手術を受け、一人がご主人の介護に追われる状態で、見守りの電話連絡が不可能。重病の会員不在が幸い。施設に入居中の故園田氏の夫人(非会員)を東支部のR会員やF会員が見舞うので、南支部担当者も見舞うのが望ましい。H会員のお見舞いを近日中に予定。S会員夫婦は日本に帰省中だが、認知症初期の夫人はご主人による心からのケアがあるため安心。 北支部(担当:スコット/グリーブス会員) M会員は6月に絵画の個展を開催し、俳句同好会にも参加と大変にお元気。体調を崩され近日中にGPの検診あり。一時、鬱病が懸念されたY会員は元気に回復。 次の例会は8月15日(第三水曜日)11:00よりファームストリート教会小会議室にて開催。

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万引き家族がパルム・ドール賞受賞 是枝裕和監督の「万引き家族」が今年度のカンヌ国際映画祭で最高賞を受賞した。小欄は、21年ぶりの日本映画による受賞に沸く東京に幸運にも居合わせた。前作「そして父になる」も審査員賞を受賞している。海外でも日本の名匠と評価が高まっている。公開一週間の観客数が100万人を突破したという話題作の受賞記念上映会に出かけた。 「万引き家族」の舞台は、大都会に林立するビルの谷間に取り残されたボロボロの日本家屋。高齢の未亡人の家に転がり込んだ、いわくありげな5人が疑似家族を形成し、未亡人の年金を当てにして生計を立てている。僅かの生活費を稼ぐのは、日雇い労働者の父親、クリーニング店員の母親、風俗店で働く妹。それでも食費は足りずに、万引きで賄う。社会から置き去りにされ、見捨てられた血のつながりのない5人の、ゆるやかなで温もりある「絆」が、ベテラン俳優たちの名演技でごく自然に描かれる。 数年前に年金不正受給事件が続発し、軽犯罪でしか生きられない貧困層が厳しく罰せられた。この事件を根本まで掘り下げ、深く考えたことが制作のきっかけとなった、と監督はインタビューで答えている。法の下で「犯罪者」の烙印を押された弱者に焦点を当て、彼らを否定せずに、同じ目線で見つめる監督独自の「人間観」が映画の細部で感じ取れる。 特別上映は、世田谷の二子玉川にある映画館で行われた。ここは、高級レストランやおしゃれなブティックが立ち並ぶ近郊タウン。昼下がりのレストラン街では、スマートな身なりのマダムや家族ずれが行列をつくっていた。映画の余韻に浸るどころか、日本の格差社会をまざまざと見せつけられる経験だった。 世界的に「持つ者」と「持たざる者」の格差が拡大している今、日本を含む先進社会の福祉政策は、貧困層を助けるどころか、彼らを敗残者とみなし、個人の責任として処理している。地域、企業、家族の共同体は崩れ、独居者が増えている。2040年には、独居者が全世帯の4割に上り、そのうち高齢者が半数近くになると推計されている。加えて、法の外でしか生きられない、見捨てられた貧困層の増加が報じられている。 最高賞に輝く傑作を絶対に見て欲しい。そして、社会の約束事である「法」の内側で安心して暮らせるご自身の境遇に深く感謝することも忘れないで欲しい。(T)

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