映画同好会の報告

2017年8月15日(第三火曜日)12:30〜 上映作品はジェームス・ディーン主演『エデンの東』(米国WB1955年製作) 監督;エリア・カザン 出演;ジェームス・ディーン、レイモンド・マ ッセイ、ジュリー・ハリス他 スタッフ;脚本ポール・オズボーン 原作ジョン・スタインベック 音楽;レナード・ローゼマン 圧倒的な心理描写。ジェームス・ディーンを一躍スターにした本作品の持つメッセージは、今なお私たちの心に鋭く突き刺さって来ます。 ▼ファーストシーン;ジェームス・ディーン扮するキャルは近くの漁港で賭博場の女将をしている 母ケート(ジョー・ヴァン・フリート)に一人でそっと会いに来た。現実の母は幻の母とは違って、何か老醜が鼻について嫌だった。
▼ラストシーン;母親は死んだ、とばかり思っていた双子の兄アーロンは、目前の自堕落な母の姿に ショックを受け自暴自棄の揚句、軍隊に志願してしまった。それを知った父親は、これまたショックで倒れてしまった。脳卒中である。今は心からキャルを愛するようになっていたアーロンのガールフレンドのアブラは、キャルがどんなに父親の愛情を欲しがっているかを心を込めてアダムに説いた。人を愛する者の心からなる愛の言葉は、頑なな父の心を溶かした。(文責渡邉道英)