4月二水会の報告

日時:4月12日(水)18:30~20:00
会場:Farm Street Church, 114 Mount Street, London, W1K 3AH
演題:クルーズ客船 ~ 船旅の魅力
講師:赤松憲光(日本郵船 豪華客船「飛鳥」元副船長)
プロフィール:1990年日本郵船入社、2005年船長、2016年~日本郵船グループヨーロッパ(ロンドン)勤務
4月の二水会では、日本の誇る豪華客船の副船長をされていた赤松様より豪華客船「飛鳥II」のお話を中心に、船旅の楽しさについてご講演頂きました。はじめに、世界の客船の歴史についてご説明頂き、1989年が日本のクルーズ元年だということについてもお話し下さいました。船は交通手段からレジャーの旅へ、心の充実や満足を得る指向に変わっていったそうです。今の飛鳥II(乗員数470名、乗客数872名、全室海側の客室436室)は、1990年に、クリスタルハーモニーという名前でデビューし、初代の飛鳥の後継船として2006年に飛鳥IIに改名されました。
日本籍客船の魅力としては、基本の文化が日本なので、日本語や和食、穏やかな心配りで安心感を持てることだそうです。「時の揺り籠」と言われるクルーズの魅力に関しては、非日常の時間をゆっくりと楽しむ究極のスローライフということがあるようです。以下のような特徴についてもご説明頂きました。
1.安全・安心: 危険な場所には行かない・診療設備完備、船は最も安全な交通機関
2.快適: 地球のどこにいても船内は快適、おいしい食事に美しいエンターテイメント、無限の自由
3.便利: パッキングからの開放、寄港地は向こうからやってくる、出入港手続きも簡単、ストレス・フリーの旅
4.感動:自然現象との出会い、海からの風景、クジラやイルカ等の海洋生物との出会い、人との出会い、新しい自分の発見、おしゃれを楽しむ(ドレスコード)、船上からの皆既日食
5.健康:規則的な生活が可能、充実したフィットネス設備、スポーツ系の教室、エステ・サロン、海のヒーリングで効果、母なる海に抱かれる
また、クルーズを楽しむための秘訣としては、1) 他人へ気配りすること、2)70点主義でいること、3)できるだけ下調べをすること、4)お気に入りのスニーカーは忘れずに、5)視野を広げるための双眼鏡を持参すること、などがあるそうです。
最後に、飛鳥IIと地球の物語ということで、様々な場所の大自然の写真等を見せていただきながら解説頂き、船旅の楽しさを垣間見ることができました。
参加者 20名