1月度映画鑑賞の報告

1月16日(火曜日)13;00〜 上映作品『富士山頂』(石原裕次郎プロ制作)原作;新田次郎 脚本;國弘威雄 監督;村野鐵太郎 撮影;金宇満司、照明;椎葉昇、録音;紅谷擅一、美術;横尾嘉良、音楽;黛敏郎 主演;石原裕次郎、勝新太郎、渡哲也、山崎努、芦田伸介、東野英治郎、宇野重吉、佐藤充、中谷一郎 市原悦子、星由里子、古谷一行、露口茂、清水将夫、神山繁 加藤武 田中邦衛 橋本力 酒井修 青山良彦 浜田光夫 鈴木瑞穂 信欽三 今福正男 ほか新劇人(民芸座、俳優座、文学座)多数

襲い来る雪崩れ、吹きすさぶ暴風雨、大自然の極限を克服し遂に富士山山頂にレーダーを作り上げた。 これは日本人の勇気を謳ったドラマだ!今や日本経済映画の後の楽しいダンス は世界のトップレベルにあり、鉱工業生産並びに日本で生み出した各種製品は全世界のマーケットに出回っている。丁度この映画が製作された時代は日本の基幹産業が急速に伸長した頃であった。 一方戦後の貧しい時代を支えてきた映画産業は不況の真っ只中で、次々と老舗の撮影所が倒産、中村錦之助(東映)はじめ三船敏郎(東宝)、勝新太郎(大映)石原裕次郎(日活)が独立プロを創り世界のマーケットに進出、大成功を収めた。こうした作品の代表作品がこの『富士山頂』である。(文責渡邉)