11 月度の映画同好会

11月24日(金曜日)New Malden の渡辺宅で臨時に上映会実施。

上映作品『ゴッドファーザー』(1972 年米国パラマウント社製作)

監督;フランシス・フォード・コッポラ

撮影;ゴードン・ウイルス 音楽;ニーノ・ロータ 主演;マーロン・ブランド アル・パチーノ

ジェームズ・カーン ロバート・デュバル ダイアン・キートン他

この重厚な映画はアメリカで圧倒的に大ヒットした。日本でも大いに受けた。その理由を考えてみたい。今までのギャングものと違って、ここには文字通りファミリーがある。それは組織というものの冷酷さと違って、一家の温かさがある。ボスと子分、あるいはボスと依頼者との関係は手の甲に唇をおしつける親愛の挨拶によって始まる。そしてその後の関係は親戚に近い。この映画に一貫して流れているそんな肌のぬくもりが、見るものにもなにか親しみを持たせるのではないだろうか。

東映のやくざ映画が残酷さを売りものにして血が血を呼んだのに対して、本場のアメリカではギャングものに肉親の情を通わせたことに興味がある。ことにこのファミリーは、アメリカ社会で不当に蔑まされていたイタ公の出身だということ、そんな差別への抵抗ということも、この作品に血を通わせてるのではないか!

1972年に公開された『ゴッドファーザー』(原題;The Godfather)は公開されると同時に、当時の興行記録を塗り替える大ヒットになり、同年度のアカデミー賞において、作品賞、主演男優賞、脚色賞を獲得し、1990年にはアメリカ国立フイルム登録簿に永久保存された。(文責渡辺道英)

2018年度

≪映画同好会上映作品並びにスケジュール≫

1 月 『富士山頂』石原裕次郎制作

石原裕次郎 勝新太郎、渡哲也共演

2 月 『男はつらいよ』渥美清主演、嵐寛寿郎、 三木のり平共演

3 月 『伊豆の踊子』吉永小百合、

高橋英樹共演

4 月 『マルサの女』伊丹十三プロ。宮本信子、 山崎 努、津川雅彦共演

5 月 『大地の子守唄』原田美枝子主演。

増村保造監督

6 月 『麦秋』小津安二郎監督。原節子、

司葉子共演

7 月 『男はつらいよ寅次郎 あじさいの恋』

いしだあゆみ共演

8 月 『華岡青洲の妻』市川雷蔵、若尾文子、 高峰秀子主演。増村保造監督

9 月 『七人の侍』黒澤明監督。三船敏郎、

志村喬、津島恵子共演

10 月 『お葬式』伊丹十三プロ制作 山崎 努 宮本信子主演

11 月 『喜びも悲しみも幾年月』木下恵介監督。 佐田啓二、高峰秀子主演

12 月 『お茶ずけの味』小津安二郎監督。

岩下志麻、笠智衆主演。

(文責 渡辺道英)