3月度映画同好会報告

2017年03月21日(第三火曜日)13:00
上映作品『妻の日の愛のかたみに』
現在では難病として認定されている老若男女を問わずに発症する難解な病気の一つ『ALS』筋萎縮性側索硬化症を扱った作品。英国ではこの病の発症者ホプキンス博士が脳波でコミュニケーションをしているということで、極めて特異な存在として有名です。 この映画の主人公は実在していた歌人で当時(1965年10月製作の映画)病名も分からずリューマチの一種ではとの無理解究る処遇を受けて、愛するがゆえに夫と離婚します。福岡県の水郷柳川の美しい自然を背景に、互いに相手を気づかう夫婦の愛情と、妻が詠む短歌が観る人の胸を締め付けます。 悲しい映画であることを予告しての上映会でしたが、予想外に感動された方が多く ホッとした次第。 洋の東西を問わず、ギリシャ悲劇からオペラ、演劇に至るまで、優れた喜劇も悲劇も観客の一人一人にカタルシスを与え満足させるのだと意を強くしたところです。