● 9 月二水会の報告●

日 時:9 月 14 日(水)午後 8 時より

演 題:「観光」から見たコロナ規制

講 師:地主純様(日本政府観光局(JNTO)ロンドン事務所長)

会 場 :Zoom スクリーン上
参加人数:35 名

9 月二水会部の案内メールの写真に惹かれた方も多かったのではないでしょうか。地主さんに確認したところ、長崎県の九十九島(くじゅうくしま)とのこと。僕の地元も含めて、観光がコロナで大きな影響を受けているため、どのようなお話が聞けるか楽しみでした。
日本政府観光局(JNTO)は、訪日旅行のプロモーションをしている独立行政法人で、ロンドン事務所は英国以外に、アイルランド、オランダ、イスラエルを担当しているというご紹介がありました。現在の状況として、英国では入国規制なし、日本では一部規制が残っていることや、日本では外国人の訪問にビザが求められることなどのお話がありました。出入国者数や航空会社の搭乗者数の状況からは、英国ではコロナ前比でマイナス 20−30%ほどまで回復してきているとのこと。
空港・航空会社の職員数の不足がボトルネックになっているのではないかということで、実態としては、ほぼ回復しているということでした。それに対して、日本はコロナ前比でマイナス 90%以上とのこと。僕個人は、3 年ぶりにようやく来月日本に一時帰国する予定ですが、手続きを含めて、これから「調査」をしなければいけないということを改めて意識しました。
10 万人あたりの感染者数では、イングランドが日本を上回る状況が続いているグラフから、経済を優先させたのではないかともいわれるが。。ということでしたが、海外旅行の意味が日英で違いがあるのではないかとのお話でした。国際移民(海外居住期間一年以上)の人口に占める割合が英国 14.3% に
対して、日本は 2.0% となっており、海外旅行に占める目的が、英国では友人・親戚訪問の割合が大きいことに対して、日本では観光・レジャーが大きいという違いがあることも影響しているのではないかとのお話があり、興味深く聞きました。
訪日旅行の市場については、英国からはヨーロッパで 1 位の424 千人、2位のフランス 336 千人、ドイツ 236 人を上回っていました。英国の家計資産の分布で、1 億円を越えている家庭が 30% と紹介があり(日本は 5% とのこと)、その影響もあるのではないかとのことでした。この点については、お金
持ちの友人・知人がいない(と思っている)僕としては、居住している不動産の市場価値が高いためなのか、それとも、自由に使えるお金がたくさんある家庭が多いのか、少し疑問に思いました。英国からの訪日旅行者は増加してるとはいえ、コロナ前 2019 年の訪日外国人の総合計 31 百万人の中では、
1.3%(424 千人)に過ぎないため、まだまだ力を入れなければとのことでした(1 位中国、2 位韓国、3 位台湾、4 位香港)。
英国人はどこに行く人が多いのか?東京・神奈川・京都・大阪に続き、北海道・千葉・岐阜(僕の地元です!)・石川・広島だそうです。来月から、日本のコロナ規制もかなり緩和されるとの報道を最近見ましたので、経済回復に向けて、海外からの観光客に戻ってきてもらいたいと思います。2013年から 2018 年の間の宿泊者数の伸び率上位は、5 位大分県、4 位鳥取県、3 位山梨県、2 位石川県、1 位青森県とのことでした。旅行会社のプロモーションなのか、もしかして、YouTube や SNS など個人がインターネットで発信する「口コミ」の影響も意外とあるのではないかと、僕は睨みました。質疑応答では、日本国籍保有者と同伴して入国する外国人は、国籍保有者の戸籍謄本が求められることや、VISA が必要なことなどについて、疑問の声が複数ありました。日本に行きたいという声は多くあるというご発言もありました。この点については、今後規制が緩和される予定ですので、地主さんのお仕事も、これからますますお忙しくなるのではないかと思います!インターネットの恩恵で、僕の地元の市役所からのニュースをメールで配信していますが、毎日、地域の新規感染者数のニュースが届きます。安心・安全が第一とは思いますが、コロナを特別意識しなくてもいい日が早くきて欲しいと思います!2022 年も残り3ヶ月余りになってきましたが、2023 年には日本のどこを旅行しようか、と楽しい考えをめぐらせる時間
となりました。(伊東ノリ)


● 10 月二水会部のお知らせ●


日 時:10 月 12 日(水)午後 8 時より
演 題:北斎とヨガの繋がり&
    私が人材紹介会社を
立ち上げたきっかけ~
講 師:内田フィンチ 光重(みつえ)様
参加申し込み:https://forms.gle/c1Mv1jFhGEBqYxm5A