日本会館への夢

英国日本人会会長  ウイリアムズ百子   2月26日の総会で会員の方から日本会館への寄付金の使 い方についての御質問がありました。これは多くの会員 の方々にとっても関心のあることであり、新しく会員にな られた方々には寄付を募っていることさえもご存じ無い 会員がいらっしゃると思います。 JAとして会員が自由に出入りできて集 まる場所が欲しいという夢を叶える為 に2014年6月30日付の会報で募金の案 内をしました。その結果、7月には1万ポ ンド、8月には2万ポンドと大反響があ りました。その後、徐々に寄付も増え 続け現在、約9万ポンド(2020年6月決 算時)の寄付が集まっています。 名称も「Japan House」から「日本会 館」と変更し地道な寄付活動を続けて きましたが、そろそろ具体的な案を検...

福祉部

3月17日(水)に福祉部主催の「歓談サロン」を午後2時より5時 まで開催しました。今月お知らせしているドメスティックバイオ レンス日本語相談窓口の件を、この場でも話題の一つとしてサ ロンに参加された皆さんにご意見を伺いました。その日の参加 者22人全員が、このようなインフォメーションを多くの方に知ら せることの大切さを支持して下さっていることを知り励まされま した。 家庭という閉鎖的関係において起こる「ドメスティックバイオレ ンス」とは殴る、蹴るなど、相手の体に危害を与える行為を意味 するだけではありません。配偶者やパートナー間に生じる「精 神的」暴力の影響は、服従と同時に隠れた敵意や反発、あるい は無力感を相手に植え付けることとなり、緊張に満ちた関係と なります。子供は直接的な暴力被害のみならず、日常的な対等 性や相互への信頼、労り合いを学ぶ機会が奪われることにもな ります。 このような状態で苦しい生活を余儀なくされている方が貴方の 周りにいるかもしれません。そんな時、何気なく「日本語で相談 できるところがある」ことを教えてあげたら、その方にとっては 暗闇から光に向かって歩みだす一歩となるかもしれません。 次回の「歓談サロン」は4月21日(水)2時から5時です。皆さんが十...

NALC部

ナルク部では2月24日に「日本と英国にまたがる国際相続」セ ミナーを行い、80名を超える方々に参加いただき、活発な質疑 応答がされました。そこで、その内容をまとめて英国日本人 会のウェブサイトへ掲載していますので、よろしければご覧く ださい。 3月2日にズンバ・ゴールド・チェア のオンラインクラスを開催し、21名 の方々に参加いただきました。今月 はズンバゴールドチェアのクラスの 前後に笑いヨガを教えていただき ましたが、来月はズンバゴールドチ ェアをまず行い、その後に笑いヨ ガを行う当初のフォーマットで行い ます。来月のクラスは、第1火曜日の4月6日11時からですので よろしければご参加ください。 また、ヨガ教室は3月9日に行われ、今回から最大20名参加できることになり、17名と多くの方々が参加されて、初めての方々 にも喜んでいただきました。来月のヨガ教室は第2火曜日4月 13日午前10時から開催となります。 そして、今月23日11時からは、フィンチ・内田光重(みつえ)会 員のマインドフルネスなヨガ教室の第一回目が行われます。す...

二水会

● 2 月二水会の報告●   講師:早乙女健之様 演題:60 歳からの俳優業(エキストラ) 参加人数:55 名   早乙女さんが俳優をされていらっしゃると伺ったのは、2019 年の JA 総会・忘年会があった12 月でした。 物腰柔らかい、 穏やかな方だと思ったのが第一印象でした。二水会の講師を 引き受けていただけることになり、エキストラをされていると 仰っていましたので、インターネットに何かしら出ているかも しれないと思って検索したところ、びっくり仰天でした。たく...

2020年度総会議事録

日時:2021年2月26日 場所:ZOOM 出席:51名、委任状 1 付議事項 午後3時より4時半 会長・124、出席者11、理事7 合計193   A )決算 決算報告はロックダウンのため監査できない状態にあ る。Companies Houseへの提出が6月であるが、それ以 前に監査を行う予定であるため、監査が終わった時点 で臨時総会を開催する。   B )定款一部変更 花岡議長より改定部分の説明がされ、特別決議に必要...

理事会だより

●3月3日に行われた理事会の抜粋●   ◉年次総会の反省:総会案内送付はJA定款に沿い、会員に分 かり易い案内の表現を考える。 ◉総会後の会長・副会長の選出は現在理事会をズームで行っ ている為、従来の無記名投票が出来ないので、対面で理事会 ができるまで延期とした。その期間は昨年度同様、ウィリアム ズ百子会長・花岡高明副会長とする。昨年度副会長のウィンタ ー事務局長は事務局に専念とする。 ◉各部担当の確認 https://www.japanassociation.org.uk/理事会構成/ 参照 ◉当初、4月に予定されていた理事・会員の懇談会は6月以降、 対面のミーティングが許されるのではと言う現在の予想から これを本年6月以降に計画したい。

「ドメスティックバイオレンス日本語相談」福祉部ズーム特別企画のご案内

英国日本人会・福祉部ズーム特別企画のご案内 日時:           2021年4月30日 (金)  午後7時30分 (午後7時20分より入場可) 講演テーマ: 「ドメスティックバイオレンス日本語相談」(無料) 講師:           ブロードハースト 久美子さん   ブロードハースト 久美子さん プロフィール 大学で社会学・社会福祉を専攻。1998年から英国在住。教育機関での就業経験とチャリティーとしての活動が確立している英国で果たす、その役割の大切さを痛切し、2016年からBromley & Croydon Women’s Aidにてドメスティックバイオレンス(DV)被害者の為の包括的支援に携わる。 2018年に外務省が、英国に暮らす邦人のDV被害者支援団体をWoman’s Aidに要請する。2019年に在英国日本国大使館からの依頼を受け、「ドメスティックバイオレンス日本語相談窓口」を開設し、英国に暮らすDV被害者を対象に解決策の選択肢の提供、法律の専門家や社会福祉士への紹介等の支援を行っている。2016年に女性DV 被害者の為に設立されたFreedom ProgramのFacilitatorとしてのコースを終了し、DVにおける被害者が、ただの恐ろしい経験や出来事と捉えるのではなく、何が起きたのかを理解する事を助ける為、又、虐待に遭う子供達への影響や、それが解決された時に被害者の生活がどのように改善されるかなどの援助を通して、DV被害者の為に日々尽力する。...

4/14 二水会のお知らせ

4月二水会のお知らせ(2021) 日時:4月14日(水)午後8時より 演題:「世界の心をつなぐ」〜五感・六感を呼び覚ませ!音楽とその不思議な力〜 参加費:無料 人は目に見えないものに恐れ慄きます。震災後10年が経ちますが「放射能」(風評被害)然り、「コロナ」もまた然りです。 そんな中、パンデミック以降、ソーシャル・ディスタンシングによって「社会的距離」だけでなく私たちの「心の距離」まで急速に広がった気がしています。世界では社会的格差や差別といった「分断」も広がる一方です。英国も欧州から離脱する道を選びました。世界の心が一つになり、人々の命を救うはずのワクチンまでがBREXIT絡みで政治の道具として使われ、新たな国家間の分断を生んでいます。 音楽もまた、コロナ同様に目に見えないものです。 しかし幸い、音楽は万国共通語であり、文化の違いや言語・人種・宗教の壁を超えて、直接、心に響き、人々の心をつなぐ力があります。 また、音楽はひとの心を楽にしてくれます。人類誕生以前の太古の昔から音楽は存在し、私たちが生きていくために、心身ともに健康であるために、無くてはならないものです。音楽には他にも現代の科学では解明し難い多くの神秘的な力が宿っています。 これまで世界各地を旅してきた中で、失敗談を語り出したらキリがありません。多くの珍事件にも遭遇しました。しかし、その都度「音楽の力」によって救われてきました。また、音楽を通して異国の人々と心が通じ合い、素敵な出会いにも恵まれてきました。一生の宝物です。 そんな音楽のパワーを用いて「今、音楽家として何ができるのか?」 「世の中にどう恩返ししていったらいいのか?」といったことも、実体験を交えながら「音楽のもつ不思議な力」とともにお話しできればと思います。 また、頭ではなく「心」で感じ・考え・奏でる大切さや、AIによる自動化・効率化が急速に進む中での「アナログ」や「手作業」の持つ意味も再考しつつ、(今年1月にコロナに感染し、現在も味覚・嗅覚が完全に回復していないのですが)失って初めて気付いた「五感」の重要性、創作と心境の変化について語り、ひいてはご参加いただく皆さまと、現代人が失いつつある「原始本能」や「直感」、「創造性」を一緒に呼び覚ませるような楽しい時間にできればと思っています。   講師:平井元喜(ひらいもとき)様 <プロファイル> コンサート・ピアニスト。作曲家。世界100カ国を旅する音楽家。 73年、東京生まれ。桐朋高校、慶応義塾大学文学部哲学科(美学美術史学科)を経て、英王立音楽院大学院ピアノ科卒。ロンドン・シティ大学修士課程修了。 96年渡英。これまでロンドンを拠点にカーネギーホール(NY)、コンセルトヘボウ(アムステルダム)、コンツェルトハウス(ウィーン)、ウィグモアホール(ロンドン)でのピアノリサイタルをはじめ70数カ国を演奏旅行。BBC、ITV、クラシックFM、 NHK 『名曲リサイタル』 、テレビ朝日 『題名のない音楽会』 など各地でテレビ・ラジオに出演。サー・ジャック・ライオンズ音楽賞受賞。 94年以来、外務省および国際交流基金の派遣により芸術使節として、数多くの海外公演や文化交流事業を成功へと導く。07年から現在まで、プロジェクト 《音楽と民話で世界をつなぐ》 を芸術監督・作曲家・演出家として主導し、世界各地の物語・アート・日本文化を2015ミラノ万博はじめ20数ヶ国(13言語)へ紹介。また空爆下のパレスチナ・イスラエル公演ではアラブ系・ユダヤ系アーティストの共演も実現させ、中東和平に希望の光を与える。...

2/24「日本と英国にまたがる国際相続」のセミナーのまとめ

「日本と英国にまたがる国際相続~資産と相続人について 」のセミナーについて 2021年2月24日(水曜日)11時から英国日本人会のナルク部では先のセミナーをオンラインで行いましたので、報告させていただきます。 当日は80名を超える方々に参加いただき、事前にいただいた質問や当日も多くの質問をいただくなど、参加者の皆さんに活発に参加いただきました。 当日の内容は、私は専門家ではありませんので技術的なことはできるだけ避けて、どのようなことについてお話をいただいたかについて下記で触れさせていただきます。 今回のセミナーでは、日本と英国にまたがる国際相続ということからも、イングランド及びウェールズ法に基づいたお話をコグニティブ法律事務所のリチャード・ベイツ弁護士とホークス真弓弁護士に、そして、日本法に基づいたお話を渥美坂井法律事務所・外国法共同事業のロンドンオフィス代表の金久直樹弁護士にしていただきました。 リチャード・ベイツ弁護士とホークス真弓弁護士には昨年2月に「人生後期に考えておくべき法的手続き」のセミナーをしていただきましたが、今回はポイントを日英にまたがる国際相続にしぼりながらも、前回お話しいただいた重要な点も抑えながらお話をいただきました。 まず英国内には司法管轄が複数あり、①イングランド及びウェールズ法(以降イングランド法)、②スコットランド法、③北アイルランド法と別れていますが、このセミナーではイングランド法に関する相続に限ってでの説明であるという前提で、下記の項目についてお話しいただきました。 Conflict of Laws & at Common Law Grant and Assets in English Law...